こんにちは!六中・高谷中用、県立高校受験専門の藤原塾です。
県立高校専門なので、本日確定した県立高校倍率を分析します!
テスト前であまり時間がないので、速度重視でまとめました!
訂正などあれば教えて下さい!!
分析の前提となる情報
①前期後期制廃止による入試一本化一年目
千葉の入試制度は大きく変わりました。
前期後期制という過酷な入試スタイルが、
一般的な1回勝負の試験になりました。
え?2回あったほうが過酷だったの?と思うかもしれません。
しかし、2回あるということは、その分受かる確率は低いということです。
1回なら80%で受かるとしますと、
2回なら55%と同じになります。
結局どちらも落ちる確率は1/4ですが、前期で落ちた生徒にとっては
平常ではいられない期間を過ごすことになります。
②コロナ禍であること
コロナの影響を相当受けた倍率であることです。
これによって今年の倍率は本当に読めませんでした。
分析1 低倍率化
確定倍率を見ながら説明していきたいと思います。
全体的に超低倍率化しました。
県内志願者数36,644人→33,517人
1割近く志願者数が減っています。
少子化もありますが、
コロナ禍+新制度による不安から私立単願に流れた割合が多かったと言えます。
分析2 人気校を個別に見ていく
50名以上の募集があるなかで高倍率を順にみると
1位 東葛飾高校 1.82倍(3区)
3学区一番手校です。昨年総進偏差値69。文句なしの1番ですね。
ここは中高一貫校もありまして、中学受験で受からなかった生徒のリベンジなど、
特別な思いでの受験生が多いのも原因ではないでしょうか。
2位 県立船橋高校 1.76倍(2区)
ご存じ、2学区一番手校です。昨年総進偏差値70。
実は、先週の1次募集のあと、40人も他の学校に志願変更しました。
船橋の40人は一体どこへ流れたのか。2番手校の薬円台は8名しか増えておらず、
謎なんですよね…
データのある大手の塾に聞いてみたいところですね。
3位 柏の葉高校 1.60倍(3区)
なんでですかね?昨年偏差値56。
人気校なんですよね。前期後期の時は3倍前後。
制服が人気で、そこそこ勉強ができて、ダンス部が人気で、
イケてる雰囲気があるからなんでしょうね。
今年は学校見学がないので、元々の知名度は結構影響したのでしょう。
4位 津田沼高校 1.58倍(2区)
総進偏差値58。昨年急激に倍率を上げた高校です。理由は単純、制服です。
制服のデザイン一新、これだけで爆裂的に倍率が伸びました。
5位 小金高校 1.51倍
薬円台と並ぶ2学区2番手校です。志願変更で少し他に流れましたね。
昨年偏差値66です。
前期2.7倍をほぼ割ったことがない人気校です。
ここも3位と同じで、勉強ができて、
イケてる生徒が集まるというイメージにある学校です。
文化祭でファッションショーやってますからね。
そこは4位と同じくオシャレ女子憧れの学校なんですよ。
6位 県立千葉高校 1.50倍(1区)
1学区一番手校。というか、県立一番手校ですね。昨年偏差値71。
こちらも1次志願より18人減って、この数字でした。
今年は「絶対1番手」より、安定した合格を選ぶ生徒が多いですね。
社会情勢が不安定だと、こういった動向になります。
7位 柏南 1.50倍(3区)
8位 幕張総合 1.48倍(1区)
9位 八千代 1.45倍(2区)
偏差値60~62あたりの、「ちょうどいい」学校群ですね。
その中でも、知名度があり、人気校と呼ばれる学校がこの倍率になりました。
分析3 定員割れ高校をピックアップする
今回の定員割れは、かなり衝撃的な面もありました。
2学区に絞ってみていきましょう。
①船橋啓明(2区)
今回のお買い得高校ですね。
偏差値52ですが、0.91倍でした。
②船橋芝山
お買い得高校その2。
偏差値54ですが、0.99倍でした。
③市川工業(2区)
全学科定員を割りました。
工業科志望なら、学力問わずどこでも行けるのはいいですね。
④市川南(2区)
藤原塾最寄りの高校です。偏差値44。
0.98倍でした。
1倍少し超えると予想していましたが、志願変更が少なかったですね。船橋啓明に流れたでしょうか。
⑤松戸六実(2区)
少し北ですが、0.98倍でした。
偏差値49です。
と、まあこのように
偏差値50前後の高校が普通に割れてきました。
この先、定員削減など、どうしていくのか、要注目ですね。
分析4 その他ピックアップすべき高校
①薬園台の1.28倍
偏差値66の、2学区2番手校で1.3倍を割る・・・
そんなことがあるのかという感じです。
東京だと学区2番手校は3~5倍ですからね。
②国分の1.13倍
偏差値57でこの数字です。
国分は人気を落としている学校ではありますが、ここまでですか。
③松戸国際の1.4倍
意外と高かったのがこちら。
やはり、国際科高校は、人気が上がっています。
今後も上がるでしょう。
分析5 総括
倍率の高い学校は、当然というかなんというか、
その学校の強みと言えるものを持っている学校でしたね。
特色のない学校の場合は、志願変更でさらに生徒を流出させています。
今回、志願変更する生徒は多かったです。
その理由としては、
①新入試制度に対する不安
②コロナ禍による不安
そして、
③高校見学にほとんど行けていないため、その学校への執着が無い。
ということが挙げられます。
「どうしてもこの学校に」
というモチベーションをどう作っていくべきなのか。
コロナが落ち着くまではここが焦点となるのではないでしょうか。
いずれにせよ、入りやすさはぐっと上がりました。
これは素直にいいことと受け取っていいと思います。
ただし、塾でもいい続けていることですが、
大学進学になったとき、苛烈な競争をしてきた東京勢と戦うことになる
ということを決して忘れてはいけません。
6~9倍の都立中高一貫校受験に代表されるように、
受験戦争をくぐり抜けた東京の子供は強いですよ。
負けない強さを作っていかなくてはならんのです。