受験の基礎知識

千葉県公立高校入試倍率気になる点のみ

あすも授業が有るので、要点のみざっくりと

先に言っておくと、「倍率は所詮倍率」です。
倍率で学校を選ぶのは本質から外れます。
多くの塾の先生はそう言います。正しいです。
「それはそれ、これはこれ」
として書いている内容です。ご承知ください。

県内全日制
昨年志願者34826人
今年志願者34946人

微増です。今年は子供の数がやや多いので、
私立に流れた割合は増えています。

一番手校

県立千葉 1.77>1.66
県立船橋 1.98>1.93

一番手校は微減
安定志向が伺えます。

2番手校

千葉東 1.72>1.34
志願者121名減の爆下げです。
今年から超難問の「思考力を問う問題」が導入され嫌厭されたと考えます。
逆に残った生徒は、あれを見ても勝算があると感じた生徒。精鋭ですので倍率の低下=そのまま入りやすさではありません。

薬園台 1.39>1.45
同レベルの小金が下がった分が流れたでしょうか。
小金が高すぎました。

小金 1.95>1.54
昨年の加熱が解消されました。
とはいえ、薬園台に流れた生徒が志願変更で帰ってきそうですね。

中堅校

津田沼 1.61>1.43
制服フィーバーも終わって周りと変わらぬ倍率に。
狙い目ではあります。

船橋東 1.15>1.63
暴騰です。去年が大バーゲンでしたので。
受験者が1.4倍に増えました。
内申2倍制がなくなったことも影響しているかもしれません。志願変更が多く出そうです。津田沼や国府台あたりに。

国府台 1.30>1.17
あの国府台がこの数字はびっくりです。
やはり目玉の文化祭がコロナで振るわないことが大きいのでしょうか。
数字的には去年の船橋東レベルで魅力的ですね。

国分 1.50>1.56
志願率状況からも高いことが予想されていましたが、
今年もまあまあの高さになりました。
あの立地でこの人気は、学校の努力もあるでしょうが、
ちょうどいいレベルの学校の選択肢が少ないことにもありそうですね。
こだわりのない上位層は多少国府台に流れそうです。

市川東 1.11>1.44
昨年の低倍率から一気に上がりました。
昨年同様、上の国分から流れてくる生徒もいるので、
受験生にとっては一番苦しいパターンになりますね。
下の昴も高めなので、逃げ場がないです。
そもそも1.5倍は高倍率ではないといえばそこまでですが…

市川昴 1.02>1.42
東と同じく一気に上がりました。受験生が1.3倍になるのですから、
誤差とはいえません。
ギリギリなら南への志願変更も視野に入りますね。

市川南 0.96>0.99
今年も1倍前後。これで3年連続ですね。
このラインの生徒をみんな受け入れてくれているのは、
ありがたい事かもしれませんが、
現場は大変じゃないかな、と少し余計なお世話も感じます。

総括

2学区は全体倍率1.17倍で、決して県内でも高くはないのですが、
特定の学校に志願が偏りすぎていますね。
船橋方面の数校(二和・古和釜・法典・豊富・北)が定員割れをする一方で、市川方面の志望者は増加傾向にありますね。

個人的には国府台には頑張ってほしいと思っています。
国府台ラインは勉強が得意でない子が努力で行ける理想ラインだと思っています。

さっくりと、以上です。