教育論

勉強とは「トレーニング」ですから

こんばんは、田尻の塾、藤原塾です。

コロナの波が早い、早い。
もはや当たり前のように子どもたちの小中学校で発生している状況ですね。

塾でも開けっ放しのドアの前にストーブを置くという電気代を吹き飛ばすような状態で運営しています。

近いうちに分散登校・一斉休校も出るかもしれません。
もしものとき用の課題を作って渡しておこうかな、と思います。

そんな中ですが、来年度新規生徒募集中です。

小学生残1
新中1残3
新中2残1
です。小に日程でのキャンセルが出たので1復活しました。
詳しくはこちら

今週は総進テストウィークです。

3年は最後の総進テストですね。
「時間」を意識して練習しましょう。
時間内に終わらせる、とかそういうレベルの話ではなく、

どこに何分までかけるかを考えた上で受ける、
問題を開いたらまず優先順位を決める作業をする

という、実践的な時間配分トレーニングをしましょう。

勉強はトレーニングです。

面談期間に入り、「どうやって伸ばすか」という話題がやはり中心となってくるわけです。

私自身は、学力を伸ばすということは、筋肉を鍛えることとかなり近いと考えています。

「脳トレ」という言葉が流行りました。脳はトレーニングにより成長するものであり、脳の成長は学力の向上とイコールです。

筋肉はどのようにしてトレーニングされるでしょうか。

①「負荷」をかけたときに成長する
②「反復運動」によって鍛えられる
③鍛えている「ポイント」を理解することで効果が高まる
④「継続」させ無ければ筋肉は落ちる
⑤「適切な方法」でなければ痛めてしまう
⑥「インターバル」を取る
⑦負荷は「徐々に高めて」いかなければならない
⑧「バランス」よく鍛えなくてはならない

それぞれを、勉強に当てはめてみていきましょう。

①「負荷」をかけたときに成長する

勉強でもっとも大事な観点だと思います。
苦しくなければトレーニングになっていません。

勉強を終えて「ラクチンだった」「余裕だった」で終わっているのでは、
脳に負荷がかかっておらず、脳は自分を成長させる必要性を見出しません。

たくさん考えて、「しんどい!」と感じる時、今までより強い脳に成長するのだろうと思います。

ですから、私は子供が
「わからん!」「大変!」「しんどい!」「キツい!」といっていても心配しなくていいと思います。
「その調子!」といってあげましょう。驚くでしょうけど(笑)
多少は泣き言をいうぐらいが、良いトレーニングです。

逆に、毎日「簡単!」「楽!」「余裕!」と言っている方が問題です。

何一つ鍛えられてないじゃないですか。

この観点は、特に「集中力」という面において言えることではないかと思います。
ですから、集中力が限界を感じるような勉強でなければいけません。
「よく読み」「よく見比べ」「よく思い出し」「よく考察する」
これが、勉強における、負荷です。

ながら勉強がよくないのは、そういった理由です。
動画を見ながら、スマホを置きながら、は絶対やめましょう。
勉強のトレーニングをしているときには、
できれば好きな音楽を聞くのもやめたほうが良いと思います。
気分転換に単純な作業をするときや、
雑音を消して集中するための音楽なら、構わないですけどね。

②「反復運動」によって鍛えられる

これは「エビングハウスの忘却曲線」でも実証されていますね。
ただ筋肉とは全くメカニズム自体は異なりますが。

勉強に必要な「長期記憶」、つまり「意味記憶」や「エピソード記憶」
「手続き記憶」は、反復・反芻されることによって作られることがわかっています。

全く同じ問題ですら構いません。
「答えを覚えてしまう」という場合がありますが、それぐらいで丁度いい。それぐらい徹底して繰り返すことです。

③鍛えている「ポイント」を理解することで効果が高まる

「今何を鍛えているのか」
という意識は、特に中学生では無い子が多いです。

筋トレをする際に、鍛えている筋肉がどこかを理解した上でトレーニングをすると、効果が相当変わることが言われています。

勉強も同じで、「覚える」勉強か、「処理力」を鍛えているのか、
「公式の利用」なのか、「応用」なのか、
「文型」なのか、「イディオム」なのか、「単語」なのか、「文脈」なのか、
何に焦点を当てたトレーニングなのかを理解した上で勉強するべきですね。
「何やってるの?」→「数学。」「英語。」じゃ、ポイントになってないですね。

④「継続」させ無ければ筋肉は落ちる

4番まで読めるなら、説明の必要はないですよね。

⑤「適切な方法」でなければ痛めてしまう

「適切な場所」に「適切なタイミング」で「適切な量」を。
努力の基本ですね。

間違った公式を100回使っても意味がありません。
むしろ間違ったことが長期記憶に入ってしまいます。

トレーニングに入る前に、正しい式、正しいルールではじめられているかどうかを確認しましょう。

⑥「インターバル」を取る

インターバルは、遊びの時間ではありません。
気分転換の時間でもありません。
休む時間です。
休むのは誰?
脳です。

ゲームは脳を休めることにはなりません。動画を見ることもです。
むしろ活性化させます。

インターバルは1時間の勉強で5~10分程度で問題ありません。
新鮮な空気を吸って、脳に酸素を送って、休憩させましょう。

ゲームはトレーニングが終わってからやってください。
トレーニングの最中に挟むのは好ましくありません。

⑦負荷は「徐々に高めて」いかなければならない

時間を増やすのも一手ですが、
やはり負荷自体を大きくするのほうが良いですね。
ずっと基本問題ではトレーニングとしては最低限の力しかつきません。

日々難度を上げて取り組んでいくべきでしょう。

⑧「バランス」よく鍛えなくてはならない

いくら理系タイプでも、
コミュニケーション力、特に文章理解力が必要です。

文系タイプでも「数学的・科学的思考力」が欠かせません。

それが必要ないと感じているなら、まだその域だと言うことです。
鍛えた先には、どちらかが欠けたものはありません。

数学も、科学も論理です。
物事の関係性を捉える力が学力の本質です。
偏ったものではつかない力ですね。

 

勉強はトレーニング。
最近良く私が言っているのは、そういうことです。
優秀な生徒は、自分を鍛えています。

意識レベルが違うので、周りの人間には
「簡単に」いい成績を出しているように見えるんですよね。

今日の自分より明日の自分を成長させるためには、
持っておくべき観点だと思います。