教育論

コーチング3.思考の言語化トレーニング

入試の結果をまだ引きずっています…。
しかし、学年末休みを通して、
とにかく動きたい、授業したい!という気持ちが高ぶっています。
今年の目標は子どもたちのモチベーターになれることです。頑張ります!

小6生1名(いったん〆)、中1生5名募集中です!!
特に中1は少しでも早く来てほしいです!最初のテストで勝つための育成は、今やるからです!!

 

 

 

前々回の「優先順位を上げる」
前回の「動的学習」「思考をサボらない」

これができていれば、基本的に成績は上昇のレールに乗れるはずです。
成績を伸ばすための3ステップ目は存在しますが、
ここまでの2ステップを完全にモノにすることのほうが大切です。

今回はステップ2
「動的学習」「思考をサボらない」
これに対してアプローチできることを紹介していきたいと思います。

 

 

勉強を声に出してやらせる

これが効果的です。
おそらくステップ2でサボってしまっている子に、家で宿題などをしているとき
「今考えてることを口にしながらやってみて
とお願いすると、
「声に出しながらじゃ問題が解けない
というのではないかと思います。

声に出すと集中できない、
うまくやれないと言うわけです。
はい、これが何も考えずに勉強をしている状態です。

「えーと、ばねBの元の長さについて答えなさい?ばねBどれ?あ、これか。えーと、500グラムで6センチ伸びるのね。てことは…割ってやれば……100グラムにつき1.2センチね。で、200グラムのとき長さ12センチらしいから、こっから答え出るな。200グラムで2.4センチ伸びてるはずだから、引けばいいじゃん。元の長さは…小数めんどいな……えーと、9.6センチ。よし!」

例えば上のようにやれることが、考えてやるってことです。
独り言ですね。
これを声に出さずやれるならいいですが、
はっきり言って大人でも大変です。

子供の多くはこうです。
「えーと、、、(5秒ぐらい)。わかんない。習ってない。」

これでは何も、です。
だから、声に出してやれるようにすることが大切です。

声に出して学習できるためのステップを提示してみます。
中学受験を指導する際には小4ぐらいから実践させていたことです。
中学生なら能力的にはできるはずなので、固くなった頭さえ柔軟になればやれます。

 

1.テキストを声に出して読ませる。

 

ゆっくり、丁寧にです。
社会や国語がおすすめです。
ただ正しく読ませるだけです。
本読みってちゃんとやらせてましたか?
あれ、絶対やらせないといけないですよ。
今からでも間に合います。

ゆっくりで、短くていいです。ホントに1回5分もやれば上出来。
なるべく正確に読ませたいですが、誤読が10秒に1回ペースとかになってしまうなら、指摘しまくって進まなくなるより流していいです。
早く読もうとしてゴニョゴニョになったり、
小さい声で何言ってるかわからないような読ませ方は意味ないので、声出しの練習と思ってやらせてください。
劇のセリフのように!強いイントネーションで!

本当に言語、コミュニケーションが遅れていると感じるならここだけに1〜2ヶ月割いていいと思います。

 

2.テキストに対して感想を言いながら読む「ツッコミよみ」

僕は国語が一番得意ですが、恐らくこれを普段からやってることが理由だと思っています。

「メロスは激怒した」
いきなりやな、名前メロンみないやなほんで。
「邪智暴虐の王」読めん読めん。ジャチボウギャクて。悪そう。
「きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此このシラクスの市にやって来た。」ん?歩き?歩いてきたの?十里って何キロ?えーっと、40キロ!?こいつこの時点でフルマラソンの距離移動してんの!??このあと走るんやろ?持つんかコイツ!
とかまあ、冒頭だけですけど、読むってこういうことだと思うんですよね。

 

 

 

この手法は、文章自体に興味を持つことにも繋がります。
学習のおもしろみがぐっと増しますし、
最高に脳へ刺激が行きます。
中学受験では5年生から僕は実践していたので、声に出して読む習慣があればできるはずです。

ここまで来ると、思考が言語化されてきます。

 

 

3.わからないときは「わからん」と声に出す

これも大事。
ステップ1のときなら、読めない!とか、
ステップ2のときなら、何いってんのこいつ!とか

わからないことをちゃんと言葉にして発露できるようにすることが大切です。

質問しに来て、
「この問題教えてください」
と言いに来る生徒って多いんですよね。
まあ、聞きに来るだけ良いと言えるかもしれませんが
これって、全く問題を捉えられてないですよね。

例えば解説読んで
「なぜ割ってるんですか?」とか
「ここは足し算じゃないんですか?」とか、
「この20ってどこからやってきたんですか?」とか
これが、質問なんですよね。
「問題教えて」というのは実際、考えたくないから答えを教えてほしいだけでは?となります。

 

思考が言語化できてきていれば、疑問にも具体性が生まれます。
ここまでくれば、正直あとは自動で回ります。
質問が明確になると、正直だいたいのことは解説や参考書で解決しますからね。
あとはモチベーションだけの問題です。まあそこも大きな課題ではありますが。
勝手に勉強して勝手に賢くなる…!ああ何という甘美な響きでしょう。

そうなってほしくて、日々やってます。
再度になりますが、10年近い思考の「コリ」をほぐしていくことは容易では無いんですが、
動いてくれさえすれば、あとは進んでいってくれるものでもあります。
やるなら早い方がいいということですね!