3年生はマークシート演習中です。
さすがに火がついてきました。
さて、かつての大学センター試験に代わる
大学共通テストが先週行われました。
教育業界では、そのなかでも英語に注目が集まっています。
特徴的なのは物量です。
丁寧さよりも速度重視で解かないと絶対終わらない圧倒的物量が提示されました。
えー、6300語です。
これだけだとわかりにくいですね。
センター試験時代は4000語でした。
つまり、1.5倍です。ヤバいです。
この背景は学習指導要領改訂にあります。
小学校の英語が必修科目として設定された結果、
必修英単語数が3000語から5000語に増えました。
その単語をなるべく多く含む問題を作成した結果がこれということだと思われます。
当塾は小・中学生向けですから、ではこれがどういった影響を与えるかということについて考えます。
高校入試は、大学入試を出口と想定して作成されます。
つまり、大学入試に有望そうな生徒を選定するテストになるということです。
現状千葉ではリスニングを拡張し、英語だけ60分の実施です。
これは、共通テストの配点がリスニング100点に増加している為ですね。
よって、今後高校入試問題の語数も増えるでしょう。
語彙重視、英単語重視の傾向が強くなるかもしれません。
高校入試がそうなれば、それを見据えている中学の定期テストもそのように変遷していくことになります。
現状、小学校で700語とされている英単語習得ですが、
はっきり言ってまったく機能していません。
それはそうです。小学校現場は指導者が英語初心者ですから。
よって、本来1800語である中学の英単語習得数が、
小学校を含めた2500語になってのしかかっています。
さらに語数重視の傾向に傾いてくると、
現状でもスレスレの中学英語に決定的なパンクが起きかねませんね。
とはいえ、偉い人たちの考えに物申したところでのれんに腕押しですから、
我々にできることは早期に英単語習得を始めておくということにつきます。
中学生になって、「ヤバそうなら」なんとかしよう
という考えは非常に危険です。
学習意欲は、「スタート時点での周囲の評価」で確定します。
7歳ぐらいのころに「この子は算数が得意だ!」と評価されると、勉強が得意な子になります。
「小さいうちはあまり勉強などさせずに元気いっぱい健康に過ごしてさえくれればいい。」
という親の気持ちは分かりますが、その判断がのちの子供の学生時代を決めかねないものになるかもしれません。
英語は小学校においてこのような評価にさらされることが少ないため、
出遅れた子たちに得意科目を作るチャンスなんですね。
小5、小6のうちに徹底的に英単語を叩きこみましょう。
それで英語が得意な子になります。
英語は現状、フライングしたもの勝ちです。