千葉の入試形態は、来年から大きく変わります。
大きな変化はないにしても、各科目の出題内容も変わってくるでしょう。
しかしながら、来年の受験生は今年までの問題を元に対策をしていかなくてはいけません。
まずは各科目の入試傾向をさらっておきましょう。
今回は国語から。
理由は私の専門科目だからです。
問題の編成
大題1
リスニングです。国語のリスニングはとてもめずらしいですね。他県にはありません。
時間は約7分です。
問題はネットで公開されていますね。
例として2019年のものです。
場面設定は話し合いですね。
内容そのものだけでなく、発言の役割なども出題されます。
設問は書かれていませんが、選択肢や穴埋めの周りは書かれています。
これを先に読めれば、難度がだいぶ下がります。
できる限り先に読んでおきたいですね。
特に気をつけたいのは「誰が発言しているか」ですね。
発言者の確認をおこたり、
「○○さんの発言には、どのような~」
と問われたら、パニックですよ。
これに関しては、慣れが必要ですね。
入試1ヶ月前になれば過去問10年分ぐらいはやっておきたいですね。
耳を慣らしておかないと、辛いです。
あとは、他県にも、「聞き取りではなく読み取りで」同じ形式があります。これで練習するのも手ですね。
私は経歴がら、慣れてますので自分でぱぱっと作っちゃいますけど。
大題2
漢字の読みです。
「難しい漢字」の読みではなく
「簡単な漢字だが聞き慣れない読み」
がポイントですね。
特に特殊読みです。
「支度」
よめますか?
度は、音が「ド」、訓は「たび」が一般的ですね。
確かに音読みは正解です。
しかしながら正解は「したく」。
度の音読みには「タク」もあるんですね。
漢字は小学生で習う字ですが、実際の入試問題です。
大題3
漢字の書きです。
小学校~中学校1年の必修漢字が中心で出題されます。
「キシカイセイ」書けますか?
書けましたか?
「起死回生」、です。
見てください。書けない漢字、無いですよね?
ところが、「キシカイセイ」となると話は違う。
四字熟語はほぼ毎年出ています。
四字熟語じゃなくても、聞き慣れない熟語を中心に出題します。
見慣れた漢字で、聞き慣れない熟語。
千葉に限らず、多くの入試問題はこの形式です。
無勉で挑もうなんて、甘い甘い♪
大題4
文法です。
問1では品詞に関する内容が出やすいです。
ちゃんと覚えてればめちゃくちゃ簡単なんですが…
忘れている受験生の多いこと多いこと…
「形式名詞」ってなんだっけ!?とか、やめましょうね!!
また、漢文の返り点を打つ問題が頻出です。
ほぼレ点うつだけなんですけどね。
せめて一、二点ぐらい出してほしいものです。
他にも語彙や四字熟語に関する問題が出題されます。
大題5
説明的文章です。
最後に解く人が多いと思います。
つまり、時間との勝負ですね。
説明文は大きく分けて
・ロジカル(論理)で解くタイプ
・教養で解くタイプ
にわかれます。
千葉は明らかに教養タイプです。
つまり、テクニックは大して必要ありません。
しかし、モノを知らないと解けません。
と、いうことは教養をつけるために
「解 説 付 き で」
た~くさん文章を読んでおかないといけませんね。
知的な内容に、普段から耳を傾けましょうね。
大題6
文学的文章です。
物語ですね。
大題5と比べるとかなり難度が下がります。
ただ、設問をよく読まないと間違えやすいように作られています。
そこだけは注意しておきたいですね。
あとはどこを読むべきか知っていれば全問正解できます。
大題7
古典です。
ほぼ確実に古文ですね。
つまり、漢文は出ません。
平易な文章が多いですが、古文単語の説明は少なめです。
それなりには読める必要はあるでしょうね。
ただ、説話(道徳っぽい話)が多いので教養でカバーできる面もあります。
大事なのは「人物」をしっかりと押さえることですね。
このへんは私の授業受けてれば意識が飛んでてもできるようになってると思いますが。
大題8
作文ですね。文字数は200。2段構成が基本です。
大事なのはスピードです。飛ばしちゃいけませんよ。
正しい日本語で
大したことない文を
素早くかけるように
しましょう。
目標は5分です。
総括
どこもそうですが、千葉の国語はとくに時間がきついです。
「国語なんて学校のテストでも特に勉強してこなかったし~」
とかいって対策してこないと、時間で確実に失敗しますよ。
100分あれば半分以上は80点取れるかもしれませんが、50分ですとそうはいきません。
そして、教養問題が多いです。
つまり、効果的な対策は~~~~・・・・
慣れるための物量!!!!
そして!
見識を広げるための物量!!!
物量!!!
はい。いっぱいやりましょうね。