こんにちは。コロナウイルスによって、実質3週間早い春休みですね。
時間を持て余している中学生も多いはず・・・
そこで、今回から千葉の高校入試について
受験初心者にでもわかるように
1から説明していきたいと思います。
※特に!来年から受験の制度がめちゃくちゃ変わるんで、「そんなの知ってるよ~」と言わずにしっかり確認しておいてくださいね。
公立と私立の違い
高校受験は、まず大きく分けて「国公立入試」と「私立入試」に分かれます。
国公立とは、国や県、市が作った学校のことです。
それに対して私立は、一般の人が作った学校のことです。
大きな違いとしては
①入試方法が違う
②入試日程が違う
③費用が違う
④入試条件が違う
ということが挙げられますね。
①入試方法の違い
簡単に言えば、
公立は5教科受験(国数理社英)+面接や小論文+※内申点
私立は3教科受験が多めです(国数英)。面接のみのところや、作文を書くところもあります。
※内申点については後述します。
国立はかなり例外なので(ピアノあったり、数学だけ200点だったり)
気になる学校があれば私に直接聞いてください。
そもそも関東に9校しかありません。
そのうちの1つ、木更津工業高等専門学校だけは千葉にありますが、
中高一貫の工業高校で高校からはほとんど募集がありません・・・一応3科目です。
②日程の違い
私立の入試日は、1月中旬~2月上旬あたりで、学校によってバラバラです。
入試日が同じでなければ、いくつでも受けられます。
来年の千葉公立入試日は、2月24日・25日です。
2回ではなく、2日間で1つの試験です。1日目に国数英、2日目に理社です。
前期後期はありません!
繰り返します!前期後期はありません!
去年までの入試2回チャンス制度は無くなりました。東京の入試に限りなく近くなりましたよ。(私は東京で長くやってたのでやりやすいです)
一発勝負、そして、2つ以上の公立高校を受験することはできません。
※国立なら受けることができます。一応。
③費用の違い
※費用のことは子供は知らなくていい!
と思われる方もいるかもしれませんが、私は知っておくべきだと思います。
今はネットでいくらでも情報が入りますしね。
なら正しい情報を知ってもらいたい。
2020年度から、高校無償化が推進されました。
まず、公立の授業料は約12万ですが、年収910万円未満なら無料です。つまり、大体の世帯は無料になります。
私立の場合は大体年収590万円未満で無償になります。
ただし、無償なのは授業料だけですから、注意です。授業料は年間費用の4割程度ですよ。
例がないとわかりにくいので、市川市にある私立高校、日出高校を例にします。
日出高校、入学時費用約35万円+年間費用(毎年)約55万円
この55万円のうち、授業料の約23万円が無償ですので、年額は32万円
高校3年間ですと、35+32×3=131万円ということになりますね。
これが、公立高校だと入学時費用約7万円+年間費用約18万円
18万円のうち、授業料の約12万円が無償ですので、年額は6万円
高校3年間ですと、7+6×3=25万円ということになります。
ざっくり、3年間で106万円変わってくるということですね。
私はこれで、「公私の差は無くなった」とは言いがたいと思います。
普通にいい車買えちゃう金額なんですから。
ちなみに、当塾に1年生から、全科目取って通っていただいた場合の授業料は、3年間で約66万円です。
④入試条件の違い
まず、先述の通り公立は1校のみ、私立は複数受験できます。
もちろん公立1校+私立2校などの受け方はできます。
そして、公立は決められた範囲の学校しか受けることができません。
市川市在住なら、千葉の1~4学区の中からしか通えません。
例えば東京の公立高校や千葉県南の高校には通えないということです。
ただし、総合学科・専門学科はどこからでも通えます。
私立・国立は、基本的にどこでも通うことができます。
公立か、私立か
で、藤原は一体公立私立どっちがイイと思っているのか、という話です。
藤原塾は「公立高校受験専門塾」です。
つまり、公立受験を推奨しているわけです。
もちろん、私立も受験してもらいますがね。
公立受験を推奨している最大の理由は・・・
「公立入試のほうが後にあるから」です。
詳しく説明しますね。
高校受験は、多くの子供にとって
「人生で1番か2番に勉強する期間」
なんです。
つまり、これだけ勉強するのなんて大学受験か高校受験ぐらいなんですよ。
それなのに、1月の中旬で私立専願で合格・・・・
それも千葉推薦の実態は確約ですから・・・
推薦なんて一定のレベルまで行かなければまず落ちないんです。
どれだけ「万一がある」って脅したって
子供は、まわりから情報もらってますから。
私は一人だけ落ちた子を人づてに知ってますけどね。超レアですから。
推薦取れたら勉強、しなくなります。
折角、あと1~2か月、死に物狂いで勉強する期間があったはずなのに、です。
学校の授業も手を抜くでしょうね。
この期間の差は、でかいです。
大学受験で追い込めるかの差にもつながってくるんですよ。
私立が多少は安くなってるからこそ、公立受験は最後の最後まで追い込んで
自分の限界にチャレンジして
そして合格を勝ち取って
一つ大人になってもらいたいんです。
このチャンスを親が、塾の講師が
奪うのはいけないと思っているんです。
もちろん公立のほうが安いっていうのも良いことですけどね。
何より子供のことを考えて、私は公立受験をおすすめしたい。
だから公立高校受験専門塾を、私立無償化のこの時期にこそ、立ち上げたわけです。
ちょっと語気が強くなってしまいました(笑)。
まあでもそういう部分がないと、塾を開くってできないと思っています。
今回はここまで。
次回はまず千葉のと~っても変わっている私立入試について、詳しい部分に向かっていきたいと思います。