受験の基礎知識

今年の入試傾向と予測

昨年の結果から
出題者の意図と、今後の傾向を予測しておきます

ほぼ自分用です。

これが前年までの結果です。

平均点は262点で、昨年より12.5点下がりました。
僕は問題が難化したようには感じなかったですが
子供たちは難しいと口をそろえていたのでそうなんでしょう。

僕は過去10年分は過去問を解いているので、問題慣れしてしまっており、
感覚が当てにならんのです。

逆に言えば10年分きっちり頭に詰めておけば基本全部解けるんですが。

話がそれました。

5年平均が269.2点なので、やや難となります。
各科目で見ると

昨年平均 5年平均
国語  56.6  51.1
社会  51.7  55.5
数学  52.0  52.3
理科  55.4  56.5
英語  47.1  54.3

となります。一見、なかなかよくバランスの取れたテストです。

国語の指導見解を見ると
「四字熟語を文脈によって適切に使いこなせるよう、習熟させることが大切である。」
語彙を豊かにする指導や、文脈をより正確に読み取らせる指導も併せて行うこと」
「情報を整理して自分の考えを形成し記述することを繰り返し行うことが望まれる」
書くこと自体への抵抗感を緩和していくことが望まれる」

とあり、文脈力・語彙力・記述力の3点重視であるとわかります。

英語では
記述式の問題については、無答率が高いことが課題である。」

とあり、英作無答率10%となると、やはり現在の出題には問題がるように感じます。

平均点は安定していますが、得点分布をみると深刻な問題が見えてきます。
国語の最頻値(最も人数の多い点数帯)が63点であるのに対し、
英語が32点となっています。
一部の受験生を置き去りにした作問になっていることがわかります。
英語が非常に得意な子だけ、それで圧倒的得点差がつきます。
ほかの子たちは差が出ません。

国語も一時期この傾向があったのですが、
出題者からの歩み寄りがあることがわかります。

数学は逆に65点前後に集中しすぎていますね。
大きなミスさえなければ、数学が合否にあまり影響しないということになります。

理科は分布が大きく、やっただけ差になりやすいことがわかります。

これをふまえると・・・

理科が一番学習期待値が高いです。とりあえずラスト1か月は理科やっとけ感。80↑狙いたい。

次に、数学をしっかりやっておかないと、致命的な点差になる可能性があります。
中堅上位は75点グループに入れるかどうかがカギ。

あとの3科目に関しては

英語…過去、40点台が出た翌年は易化傾向。取りやすい問題が増えるはずなので基礎対策を。

国語…近年の歩み寄りが不気味だが…。作問者が変わったか?近年はクセがないので時間対策だけはしっかりと。70↑を目指す。時間調整ミスだけは致命的。

社会…8割及第点。それ以上は時間コスパが悪くなるので、8割の実力が付いたら他の科目優先。

 

と考え、指導していきます。