ブログが続きます(笑)
わたしはひとつ、子供たちに対しておせっかいな使命感をを持っているんですよね。
私は大学卒業後、教員として公務員を
そのあと2年ほど資格試験勉強や様々な事務、日雇い労働や派遣業務を、
さらに塾講師とて会社に所属し、
現在は独立して自営業をやっています。
つまり、働き方の大半を渡り歩いてきました。
たぶん、こういった経歴を持つ人って少ないんですよね。
子供たちが社会に出るまでに、何人いるか、いないかというレベルで。
だから、なにか自分だから伝えられることもあるんじゃないかな、と思うわけです。
「独立して仕事するなら一回は相談しに来いよ!」とか偉そうに言ったりもしてます(笑)
そういった経歴から、今後社会で働いていく子たちに対して感じる未来の仕事のあり方についてすこし書こうと思います。
ちなみに勉強には全く関係ないです(笑)書きたいから書く。趣味ですよ。
だから先に言っておきますが中学生には難しいと思います。
たまに、授業でかみ砕いてしゃべってるので、そっちで聞いてください(笑)
イノベーションにかかる年数は
未来の社会を占ううえで重要なのは、技術革新=イノベーションの存在です。
近年で明確なイノベーションといえるのはスマートフォンですね。
スマホ以前と以後で、明確に社会は変化しました。
スマホの登場は今から何年前ぐらいかわかりますか?
その原型となるのは30年前のこれですけど
まあ、これはノーカンでしょう(笑)
iphoneの登場が17年前です。
私が20歳の頃になります。
日本では携帯電話の普及ですら22年前です。
私が小中学生だったころは、公衆電話でみんな連絡を取ってたんですよ?信じられます?
が、ゆえに、教え子が社会に出るころには、
今現在無いものが、社会に当たり前に用に普及し、それなしでは考えられない社会になっている可能性が
十分にあるということです。
今までの考え方が必ずしも子供の将来を約束するとは限らないんです。
スマホが与えたものは何か?
現代スマホがもたらした最大のもの、わかりますか?
それは「コンテンツとの距離」です。
例えばコミュニケーション。
SNSの普及はスマホあってのものです。スマホ以前はメッセンジャー程度でしたからね。
例えばショッピング。
ネットでのショッピングもまた、スマホの普及とともに広がりました。
そして一番はエンターテイメント
音楽・ゲーム・動画・本。いままではゲームセンターでしか手に入らなかったもの、
音楽ショップ・レンタルビデオ、楽しむためには1時間程度時間をかける必要があったものが、1分もかからず手に入る時代になりました。
それゆえ、24時間という限られた時間であったはずの人々の時間のうち、
本来有効に使えなかった時間の多くがエンターテイメントに消費されるようになりました。
電車の移動の30分、食後の15分、トイレの5分に至るまで、
24時間だった時間があたかも30時間に増えたものですから、
エンタメがこの10年の覇者だといってもいいでしょう。
Youtuberという職業が生まれたことが、その根拠となっています。
エンタメの時代ーエンタメは成長限界が近い
エンタメは今後もなくならない優秀なフィールドです。
しかし、その成長には実は限界が来ています。
スマホは上記のように人の時間をあたかも24時間から30時間あるようにしてくれました。
しかしそれが、30時間から31時間とはならないのです。
人のスキマが埋まってできた時間だからです。
ですから実のところ、エンタメ業界はこれから「食いつくし」の時代に入るでしょう。
例えばゲーム。
2000年代には、美しい映像を表現できるゲームが一世を風靡しました。
しかし、現在人気なのが「放置系ゲーム」です。
つまり、ゲームをプレイしなくても進行するゲームが人気なんです。
例えばメタルスライムを倒して経験値を得るのではなく、1時間おいておくだけでレベルが上がっている、そういうゲームが人気です。
理由をここまでの内容から連想できますか?
すなわち、人の時間がこれ以上拡張しないわけですから、
コンテンツは「同時進行」で消費される時代に入っているわけです。
そういったコンテンツに人は多くの費用をかけないですから、
「無料」であることが前提になってきます。
最高峰で重厚なコンテンツよりも、廉価で気軽なコンテンツへの遷移です。
自動化の時代
仕事・家事・運転・勉強を「ながら」に行えるコンテンツの時代、これが現在です。
「自動化」これが今後のイノベーションにおけるテーマになりますね。
かつて「自動洗濯機」が家庭の三種の神器と言われたように、
全自動こそが次世代の覇者です。
「全自動運転」
「全自動調理」
「全自動清掃」
「全自動医療」
「全自動入浴?」
「全自動睡眠?」
「全自動育児…」
・・・まあ、ありえなくはないですよ。
「さすがにそこまではならないでしょ~」
とうレベルのことがイノベーションでは起きます。
これらを担う技術はもちろん
「AI」と「ロボット産業」ですね。
実はAIには莫大な電力が必要なので、実現には発電技術の進化も必須でしょうね。
核融合発電技術は稼働まで40年はかかるでしょうから、
クリーンエネルギーなどと言ってられるのは今のうちかもしれません。
自動化の時代に、人の役割の多くが不要とされ、
営業なども大半がAIによる自動音声に代替されてくると思います。
実際、AI技術の到来によって、現在仕事を失いつつあるのは、
弁護士・税理士・医師などだそうです。
教育はどうしても聖域感があってまだ淘汰が始まっていませんが、
AI教育の効用が示されてくると苦しくなるでしょう。
工学・情報工学、将来を見据えるなら現状一番固いでしょうね。
そしてこれも大事なんですが、
そういったものがひととおり出た後
あえて手動を楽しむ回帰も訪れます。
コミュニケーションの時代
自動化により、そこそこのサービスがそこそこの価格で手に入る時代になります。
サービス界のダイソーといったところでしょうか。
ではダイソーによって高級品が売れなくなったかというとそうでもないですね。
だからサービスにおいても、二極化が進むことになります。
無料に近い価格でそれなりのサービスを受けるか、
高額な報酬で最高品質のサービスを受けるか
工学が理系の最適解だとするならば、
文系は後者のサービスを目指すのが生き残りの道です。
では、全自動技術では実現できない最高品質のサービスとは何か、
それは、「高度なコミュニケーション力」です。
推し量る力、言葉の裏を感じる力
自動技術では到達できないコミュニケーションのプロフェッショナルになることが、
必要な力です。
だから、「コミュニケーションの苦手な文系」は社会に出ると苦しいですよね。
私は入退室時のあいさつとか、声かけられ待ちの動きを注意したりとか、
そういうところを多分人よりうるさくやってるわけですが、
これができないってなると、工学の専門分野に進まない限りは、
就職すら難しいと思うんですよね。
数学が特別に得意じゃないならたくさん話せる子にしてあげたほうがいいです。
本当に大事なのは、予測する力
私なりの未来の見通しを書いたわけですが、
当然技術的なブレークスルーというのはあるとき急におこるものですから、
その場で臨機応変に修正していかなくてはいけけません。
ですから本当に大事なのは、
こうやってこれまでについてある程度自分で確かな情報をつかんで、
そこから予想できる未来について考察して、
それを自分に落とし込んでいく力をつけることだと思います。
これは大人でも簡単にできることではないのですが、
知識とはこのようにして使って意味を成すものでもあります。
そしてこういったことを学ぶということは本当に楽しい。
そのあたりが少しでも伝わればうれしいですね。
教職一筋の人と比べると私は勉強の知識では劣っていると感じることも多いですが、
こういった見方で教育しているというのはそう多くはないと思っています。