表題の通りの話を考えていきます
●現在開校済みなのは3校
県立の並木中、日立一中、古河中です。
○進学実績で圧倒的な並木中
並木中はなんといっても実績がすごいです。
参考:http://www.namiki-cs.ibk.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=3255
筑波大19名、そして東大7名、医学部18名。東大に7名出せる東京都の都立中は小石川と武蔵ぐらいですから、茨城の学校であることを考慮すると相当すごいですね。塾模試で偏差値60ぐらい取れるなら是非狙わせたい学校です。SSHという、理科に特化した学校に送られる称号も持っており、その分予算も過分に設定されています。単純な偏差値で言えば江戸取に劣りますが、無料であることを踏まえると茨城でナンバーワンの中学ではないでしょうか。
○研究者養成に特化した日立一中(ただし通える距離じゃない)
日立一中はとにかく科学を推している学校です。こちらもSSH。
参考:http://www.hitachi1-h.ibk.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=894
筑波大12名、東大2名ですね。並木中と比べるとどうしても見劣ってしまいます。私立の実績を見るに、学力差がありそうですね。学校のスタイルに合えばいい線まで狙えますが、落ちこぼれてしまっている生徒がいるように思われます。自分を自分で律することのできるタイプ以外は避けたほうがいいと思います。ただ、並木中と比べると4年遅く開校しており、まだ卒業生は6年しか出していませんから、今後伸びてくる可能性はあると思います。ただ、水戸より先にありますから、さすがに県南から通える場所ではないですね。
○最も遅れて開校した古河中
3つ目の古河中です。
参考:http://www.koga-cs.ibk.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=6334
東大1、筑波6。出遅れ感が否めませんね。実績のページも唯一現役既卒を分けていません。ちゃんとしてほしい。
SSHの2校と比べると、国際教育を謳っていますが、SGH認定はされていません。ただ生徒は素朴なタイプが多いように見受けられますし、文武両道で頑張っているみたいですね。
他と比べると実績に劣るこの学校ですが、メリットがあります。
それは、倍率が低いことです。上記2校が4倍を超えるのに対し、ここは2.1倍。実際、これは相当な差です。ただ、倍率が低いのは実績というよりアクセスの問題ですね。ほぼ栃木ですから。スクールバスはあるんですが、取手まで来てくれませんかね?
―ちなみに茨城教育大附属は高校部がなく、小学受験生100名に対して中学編入が44名。
教育大附属は熱心な先生が多いですし、小学受験させる価値はあると思いますが、近隣ならまだしもわざわざ高校部のないここに中学から通わせるメリットはないと思います。
このように、取手・牛久から通うなら並木中一択であった県立中高一貫校事情でした。
ところが今年から一挙5校の増設となります。来年以降もさらに5校が開校します。
これによって茨城県南の受験事情は大きく変わります!
ここについてはまた次回。