教育論

コーチング1.子供の成績を上げるために大人ができること。

市川田尻の塾、藤原塾です。

新年度生徒募集中です。
小学生は体験含め5名になったので、小6のみ1名募集です。
中1はまだ結構空きがあります。
今年は春期講習でテキストの読み方、使い方から鍛えていくつもりなので、
基礎ができていても3月末までには授業に参加してほしいです。
小学校の勉強で怪しいところがあるなら、3月から。
もし検討されている方がいたら、ぜひ早めにお願いします。

子供の成績を上げるために、できることはあるのか

今回は、学力をつける際に必ず必要になる部分について話していければと思います。

学力向上が順調でない時、その原因のおおよそ(体感9割)は「だらしない」ことが原因です。私はそう確信しています。

まず、理解しておくべきことは、人間には誰しもだらしない部分があるということです。
例えば美容、健康、仕事、
家庭のこと自分のこと、全て完璧に出来ている人はほとんどいません。

端的に言って、塾での指導とは大半がこのだらしなさへの対応です。
これができていれば、ある程度までは成績は付いてきます
個人差はありますが、定期テストなら400点、偏差値なら60前半ぐらいまでですかね。

では、勉強における「だらしない」にはどういったものがあるか、説明していきます。
今回はその中の1つめです。
第1段階と言い換えてもいいかもしれません。

「勉強へ取り組むこと自体がだらしない」

2〜3割ぐらいが該当する、成績不振を抱えているなら半数以上が該当する、
そもそもやらないという問題です。
腕白系男子あるあるですね。

「やってはいる」場合、次の記事まで飛んで大丈夫です。

これは、勉強に対する優先順位が低いことが問題です。
対処方法としては
1.優先順位を上げられるようマネジメントする
2.優先順位が高いものと互換性を持たせる
3.問答無用で強制する
4.優先順位が変わるのを待つ
5.勉強以外のだらしなさにアプローチする
が挙げられるかなと思います。

そして大事なことですが、今回述べる「対処」とは子供に何かをさせることではないです。
子ども自身でやれないことが問題なんですから。
勉強は子供がやるべきことという前提を置いておいて、
こちら側がどうするべきかと言う話なので、お気を悪くしないでくださいね。

詳しく見ていきましょう。

1.優先順位を上げられるよう働きかける。

「先生が言えば納得すると思います。」と言われることが結構ありますが、
当然こちらサイドも最初からそうなるようにやっているわけで、それで聞く子は対処なんていらないです。
他にも親子で話し合いをしようとするかもしれませんが、多くの場合、その場の宣言で終わります。
言うは易し、やるは難しです。
優先順位が言葉だけで変わることは滅多にありません。少なくとも僕は人の説得だけで物事の優先順位を変えたことはないですね。

一番目の対処法は、親自身が勉強をする姿を見せることです。
親が勉強以外のことをしながら、「勉強は大切」「勉強しなさい」と言葉を投げても、子どもの優先順位は変わりません。
特に反抗期に入る中学生はそうです。

「仕事や家事をちゃんとやっとるわい!」と思う方も多いでしょうが、机に向かって勉強する姿でなければ、子供がその優先順位を上げることは難しいです。
逆に言えば勉強でなくても、家計簿などでもいいわけですよ。
「もう子供の勉強についていけないから」と言わずに、同じ勉強をやってみるのもいいと思います。親子がお互いに気づくこともあるはずです。

2.優先順位が高いものと互換性を持たせる

1.が難しければ最も効果が見込めるのがこれです。
具体的には、契約をするってことです。
「テスト○○点以上なら、ゲームやスマホに口出しなし」
とか、
「テスト○○点以下なら、スマホ没収」
とかですね。
点数悪ければ部活禁止とかでもいいですけど、気をつけたいことがあります。

それは、「契約はきっちり履行されなければならない」という点です。
ありませんか?なんだかんだかわいそうで最初のルールより甘くしてしまうこと
ただこれをやると子供は次回もそのおめこぼしを期待してしまいます。
僕がそうだったんで間違いないですよ。
変えてくれるなら、勉強するより親に甘えたり、泣き喚いてルール曲げてもらうほうが楽ですもん。

あとで甘くしてしまうぐらいなら、はじめから甘めの契約にしたほうが良いです。
厳しい「見せ」のルールでコントロールしようとすると、絶対悪い方向に行くので気を付けてください。
「〇〇点以下なら毎日〜時の間(見てられる時間)はスマホを預けて勉強、やったものは見せる。少なすぎたり、サボったら翌日使用禁止。」
ぐらいが個人的には妥当かな?と思います。「〇~〇時は塾。」もいいと思います。楽です。見るの私ですから。

時間とか曜日とか、そのへんはお互いが納得できるライン引きでいいと思います。
大事なのは親が本当にやれるかです。
やれないならむしろマイナスです。忘れないでください。

3.問答無用で強制する

例えば塾ですね。それである程度は勉強時間が担保されます。
「水曜日は帰宅後自習」
みたいに決めてしまうのもいいですよ。
決まってる方がなんだかんだやりますからね。

4.優先順位が変わるのを待つ

気長に子供が変わるのを待ちます。
待つなら口出しせずに待ってみましょう。
失敗のしやすさが若者の特権ですから。
待ちのスタンスなのに、なんだかんだ手助けしてしまうと、子供はそこに甘えてしまいますから、気をつけてください。

5.勉強以外のだらしなさにアプローチする

この段階で詰まっている場合、生活全体にだらしなさの問題があることが多いです。
以下にチェックしてみてください

(声かけしないと)
・歯磨きをしない
・風呂(シャワー)をさぼる
・鞄のなかがぐちゃぐちゃ
・自分の部屋がぐちゃぐちゃ
・夜更かしが多い
・朝起きられない
・脱いだ服が脱ぎっぱなし
・自分の食べた皿を下げない

まあ、当てはまる項目が多いんじゃないですかね。
こういう生活のだらしなさを後回しにして、勉強だけきっちりって、そりゃあ無理な話です。
だって、カバンの整理と方程式、どっちが難しいと思います?
直すなら、ここからやるのもいいと思います。
これは直さないと勉強が絶対できないかといえばNOですが。
中学生ですからね。今できるようになれないなら、多分高校生になっても…。
考えたくないですよね。今がいいと思いますよ。

さて、これが第一段階の勉強の優先度が低い場合の対処です。
「勉強自体はなんだかんだやってるように見えるのに、成果が出ない」
そんな場合は「勉強の仕方」がだらしない可能性が高いです。
次回はこちらについてお話しますね!