下総中山

先生批評家になってはいけない

おはようございます!
市川田尻の塾、藤原塾です。
鬼高・田尻エリア、市川第六中学校が校区です。
最寄り駅は原木中山・下総中山ですよ~

チラシから来た人は
まずはぜひ動画をみてみてください!

 

理科と英語の問題研究記事をずっと上げないのに言うのもなんですが
(内容は出来てるんです・・・画像資料を作る余裕がなくて・・・)

高校紹介ばかりになってきてるので、教育論的なことも語ろうかと思います。

先生批評家は伸びない

「客観的に物事を見る」ということは大切なことです。

学校の先生がどんな先生なのかを考えること、それ自体は否定しません。

優しい先生、怖い先生、おもしろい、わかりやすい、宿題が多い、少ない、おならがくさい、ギャグがしょうもない・・・

生徒は色々な評価を先生に対して行いますね。

それが悪いとは言いません。

ただ、「あの先生はダメな先生だ」というような批評をすることは、かなり危険です。

 

生徒にとって、良い「先生」悪い「先生」は簡単な話じゃない

「A先生はわかりやすい、B先生はわかりにくい。だからA先生はいい先生でB先生は悪い先生だ。」

はたして本当でしょうか?

A先生の扱った問題と、B先生の問題、難度は同じですか?

A先生は誰でも解ける簡単な問題を用意しただけかもしれません。
当然その説明は「わかりやすい」と感じますよね。

では、生徒が頭を悩ませる問題を用意したB先生は悪い先生でしょうか?
一概には言えないはずです。

学校のように分野で先生を分ける授業なら難度の高い分野を受け持った先生のほうが、力のある先生かもしれません。

 

「ダメな先生」のレッテルを貼った相手の話は聞かない

あなたは、「ダメな人」の話を一生懸命聞くでしょうか?
心に留めておくでしょうか?

NOですね。

人は上に見る相手の話をよく聞き、下に見る相手の話は軽んじます。

「ダメな先生」の中に入れてしまった先生の話は、今後あなたの耳には入りません。
しかし、学校では先生のチェンジもできません。
あなたは少なくとも1年間、その先生の時間は無駄に過ごしてしまうわけです。

そしてその先生は思います。

当然、先生が良かれと思って教えたテスト本番の類似問題も、まともに聞いてない。
定期テストは壊滅でしょう。

そして、ズタボロの通知表があなたの元に届きます。

そしてこう思うのです

「ああ、この先生はやっぱりダメだ。教えるのが下手だから私の成績が悪いんだ」

と。

 

最悪の負のスパイラルが完成しました。

 

指導者に最低限の敬意を持つべし

藤原塾十則、第一側

「講師と生徒、お互いに敬意を持って授業に望むこと、著しく欠ける場合には退塾とする。」

です。
これは別に
「私は偉いんだからな!ナメた態度取るやつはいらん!」
って言いたいわけじゃないんですよ。

最低限、先生として見ることのできない相手からは何も学べないからなんです。
そんな状態で通っても、生徒にとって損しか有りません。
お金も時間も勿体なので、やめたほうが良いですよ。っていうことなんですよね。

べつに、「キャー先生すごい!先生素敵!」みたいになれっていう話では有りません。

教える側、教わる側の節度は持ちなさいっていう話なんですよ。

 

学校の先生には教員免許がある

私も一応そちらからの人間なんで、
正直、残念な先生っていうのがいるのはわかるんですよ。
いや、むしろそのほうが多いかもしれない。

でも、塾の先生と違って、学校の先生は資格制なんですよ。
塾講師なら、誰でもなろうと思えばなれます。

しかし学校の教師は、教員免許がなければなれません。
通信系でも一部取れますが、本採用はほぼ全日制大学出身者です。

少なくとも、大卒で、そこそこの偏差値のところを出ている先生が多いんですよ。
勉強ができる=指導者として優れている
というわけではありませんが、
少なくとも多少は敬意を持って授業を受けてあげても良いんじゃないですか?

そもそも、そうすることは自分にとっても得ですよ。
大体、生徒が軽んじる先生っていうのは重なるものなんですよね。
そのなかで、一人の生徒が最低限は敬意を持って話を聞いてくれる。
先生として、その生徒の関心意欲態度、何つけるかわかりますよね?

 

先生を軽んじるタイプは社会でも成功しない

学校の先生の授業は全然聞かない。塾ではちゃんと勉強する。

これで成績の良い生徒っているじゃないですか。

このタイプ、めちゃくちゃ危険なんですよ。

中学では良いんですよ。それでも。

そしてそれで偏差値の高い進学校へ行きますよね?

すると、その子はその高校の先生の話なら聞きますかね?
NOですよね。
そもそも進学校の先生も、平均以下の偏差値で入れる学校の先生も
同じ採用試験で採用され、たまたま配属先が違っただけですよ?

すると、こんどはその生徒は、予備校の先生の話だけ聞くんでしょうね。

それで、いい大学に行くんじゃないですかね?

じゃあ、その大学の教授の話なら聞きますかね?
NOですよね。

で、問題なんです
この子、次は誰の話なら聞くんでしょう?

そして就職しますね。
すると、新人担当の教育係が付きますね。

教育係の話、聞きますかね~~~???

 

そういうことです。

これが「プライドばかり一人前で話を聞かない新人」
の作り方ですよ。

必要なのは、誰からでも情報を吸収して、
その中で自分にとって必要な考えとそうでない考えを選んでいけることなんです。

「賢者は、愚者からも学ぶ」

なんですよ。

保護者の方にもお願いしたい

むかしは、教員というのはある種権力の象徴みたなところがあって、
先生の言うことには従いなさいっていう教育が家庭ではなされてきました。
しかし、体罰やハラスメント行為などが社会的に良くないとされてきたことによって、
先生を絶対的に信じることは間違いであるという認識になってきました。

これ自体は正しいことです。
しかし、一方で先生の存在が軽んじられるようになってきたのも事実です。
教育者の偏差値が上がり、一人あたりの受け持ち数は減り、設備も整った。
それなのに学力低下が起きているのは、教師の権威失墜も大きな原因なんです。

これは、現場の教員が努力すべき事態なのは当然なのですが、
それを言っても目の前の問題は解決しません。

子供の先生を軽んじる発言に対して、どういった対応をするか
これは結構大事ですよ。

少なくとも
「心でそう思ってても態度には絶対出すな」
というラインは、超えないように言ってあげてほしいですね。

・・・ここまで言っといてなんですがね。

先生なんてね、利用してナンボ

ですよ。
高校に入るために最大限利用してやってくださいよ。

大したことない先生なら、言い訳に使うんじゃなくて、うまく乗りこなしてみなさいよ。
何が自分にとって得かもわからないなら、批評なんてやめておきなさい。

いや本当に。

ちょっと学校の先生の味方をしすぎたかもしれません(笑)

長くなりましたがここまでにしておこうと思います。